哲学

去る者は日々に疎し

この諺を聴くと 唯単に「なぁ〜んだ」となるが、英語表記を見ると「なるほど❗️」となる 英語ならば 「out of sight, out of mind」 直訳すると 「見えなくなれば忘れられる」 若い頃、毎年 本を仕込みに何十万円か持って大阪の「丸善」に行っていた❗️ 高い購…

線香

一ヶ月ほど前から、「時間」という見えないモノを見えるようにした「時計」 人類が千年以上前から叡智と技術を駆使して作り上げた時計 時計を動かす動力の進化と利用が精巧、小型化を可能にして来たかを知ることが出来る でも、欧米人が思い付きもしなかった…

砂時計

先日から時計について、あれやこれや諸々のことを調べている 昨日もニュースでGoogle が自社ブランドのスマートウォッチ「Pixel Watch」を発売する!と 現代人は正に究極の人工(管理)物を装着するのがステータスとなり、管理されるのに何等の違和感さへも感…

三角形

僕の頭は算数止まり、数学には届かず‍ だから、知っている定理は「三角形の内角の和は180°」だけ 定理 「数学で真である命題,つまり公理系から演繹的推論により導かれる(証明される)命題」 でも、三角形の定理も三角という「形」が存在しないと体を成さな…

老子 第56章

『知者不言。言者不知。』 この言葉に続く文章こそが老子の至言であるが、冒頭の言葉が人口に膾炙されている 『真の知者は言葉数が少ない。尋ねられれば答えるが、知をひけらかして他人に押し付けるようなことはしない。』と 以前から、『士』と『師』の違い…

哲学の道

琵琶湖から京都に水を引く為に造られた疎水 僕の出身大学は京都と滋賀県大津市の中間辺りにある山科でしたから、疎水で時々 泳いでいた 銀閣寺と南禅寺の間を結ぶ、約2kmに渡る散歩道 20世紀初期の哲学者である京都大学教授 西田幾太郎が、毎朝この道を歩い…

ジャネの法則

昔、若かりし時「1日は長く、1年は短い❗️」と年寄りがよく言ってたのを覚えている 今、自分が年寄りに成って、この言葉は核心を突いている❗️と この生理的時間の捉え方の一つが、「ジャネの法則」であり、もう一つが、「経験量の理論である」 「経験量の理…

高天原

世界を統治する最高神『天照大神』の君臨する場所として位置づけられている尊い場所 「高天原」とは? 簡単に言うと、 高い + 天の + 原 = 高天原(たかあまのはら) 天にある、広大な原っぱ「天の原」から、一段と高みにある尊い原っぱのことですって 僕…

体験

家から歩いて3分ぐらいすると海岸に着きます 将に、「白砂青松」 海岸から50㍍程 沖合いに不要になった赤灯台が 移築されて折り 、ご機嫌伺いに ふらっと見に行く 孫(姉8才と弟4才)が来ると 必ず 連れて行けとねだる 年末、赤灯台を見に連れて行った …

調和

兎に角、僕は一日中暇ですし、だからと云ってテレビは観ないですから 本ばかり読んでいます 図書館に行って手当たり次第に棚から取り出して、ジャンルなんぞ関係なく読んでいます 教えられることは沢山ありますが、それは「抽象」の世界観 「具体」となると…

桐一葉「きりひとは」

老荘思想を修身論にしたのが『淮南子(えなんじ)』 因みに、「人間万事塞翁が馬」の原典も淮南子から また、 『謂学不暇者、雖暇亦不能学。』 「学ぶに暇あらずと謂う者は、暇ありと雖も亦学ぶ能わず。」 という言葉を若い頃知った その『淮南子』も 「桐の…

京都の『お茶屋』

生物が住み続けて行くには「生態的地位」が必要❗️と そこで参考になるのが京都の『お茶屋』さん 延々と昔から存在し続けている 決して大きくしなかった 顔馴染み(紹介者)の人ばかりを個室に案内して、他の客との接触を遮る たぶん、京都の祇園の『お茶屋』…

一炷(いっしゅ)

以前、土曜日の夜は臨済宗のお寺の僧堂で壁に背を向けての坐禅をし、翌日の日曜日の朝は恩師の別荘で曹洞宗の坐禅を長年してました 座り方には「結跏趺坐」(けっかふざ)と「半跏趺坐」(はんかふざ)があり、結跏趺坐がきっちり出来るまでには、だいたい半…

WEEDS NEVER DIE

蓬(ヨモギ)って、この季節になると若葉が出て来て 葉っぱを千切って草餅にしたり その葉っぱを乾燥させて裏側だけを集めたにのが艾(モグサ)として使われます 表が混じってゐる粗雑な艾を筒状にした紙に詰めたのが棒灸(ぼうきゅう) この蓬、実にしぶと…

贈り物

人は最後に逝く時に遺す言葉や物がある それがなかっても、それまで生きて来た轍(わだち)が遺ってゐる 轍を辿れば誰だって寄り道したり、少し外れたりしているが歳を取ると歩んで来た道に腰掛けて佇んでゐるか、必死に這っているか それも、その人からの「…

ピタゴラスイッチ

新聞は7~8年ほど前から読むのを止めた 目覚めた途端に不愉快になる 一日の始まりには この下⤵️ない どうして、こうもニュースというモノは 悪いことばかりを並べ立てるのか⁉️ テレビは 作為ある情報ばかり なので、近頃 「Eテレ」の子供番組の『ピタゴラ…

野生動物

毎晩、夜中に目が覚めます 時計⏰がないので直ぐにテレビを付け時間をチェック すると、タンザニアの「セレンゲティ国立公園」で多くの野生動物が映し出されていた 樹の枝に登ってだらり⤵️と寝ているライオンや草を食む象やサイ 何にも持たず働かず、唯々 草…

白木蓮

立春を過ぎた頃からの本格的寒さ 店に来る道すがら余所の庭から見える「白木蓮」の鴬色の固い産毛に包まれた莟が少しずつですが膨らみ始めたような 吉田兼好が「徒然草」の中の一節に 『花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。雨に向かひて月を恋ひ、垂…

健康と家

土曜日(2/8)、大角海浜公園という場所で「冬キャンプ️」を挙行した 前日からテント️を張ってた お陰(⁉️)か 海風が真正面から吹いていた 食事のメニューは「焼き鳥」に「おでん」に「焼きそば」に「おにぎりと玉子焼き」 焚き火をして、ミニコンロで早…

一服

わたしゃぁ、柳家小三治師匠にぞっこん惚れてまして粋とは職人とはの真髄の芯の方 2014年に人間国宝に認定されてゐます 小三治師匠の俳号は「土茶(どさ)」 小沢昭一氏や永六輔氏等と長年「東京やなぎ句会」なるものをされてました こんな句を 『ひといきに…

going (と) being

もう、何年も前から用事の時以外 夕方まで ずうっ~と座り続けています 坐禅ではなく、只々 座ってゐるだけ 「老いる」ということは どういうことだろう⁉️と 身体に変化があった❗と自覚したのが60歳の頃 精神的な衰えは65歳ぐらいから この歳になると「…

山梔子

日本の三香「沈丁花・山梔子・金木犀」 沈丁花の莟が陽気に誘われて膨らんで来てる 初夏に甘い薫りを漂わせた山梔子の実が深い橙色になって熟して今にも落ちそうです 山梔子の実は先が開いていません ですから、「口なし」とも書きます 芭蕉の句に 『物言え…

心持ち

夏目漱石の『草枕』の冒頭の一節に、「あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊い」と 心を豊かにするのが芸術である❗と 漱石は、「兎角に人の世は住みにくい」とも 動物にとって芸術は不必要であるが、人間にとって芸術…

《野点(のだて)》 娘が小学校を卒業する時の お祝いには『野点揃え』を贈るのが僕の流儀 孫娘への お年玉として 黄瀬戸の茶碗と茶杓と茶筅と包み袋の野点揃えを渡しました 茶杓は折り畳み式になってて 茶筅に納まるようになってる 嗜みとして 抹茶を点てれ…

足下

今朝、店の周りを掃除してたら十円玉と一円玉を一個づつ拾いました 先日は半分にひしゃげた五円玉を拾いましたから、今年は16円拾った 昔から、「上を見ればきりがない 下を見ればあとがない」と云われていますが、下を向いてたら思わぬ拾いモノがあります…

落葉樹

枯れ葉で敷き詰められた上で野良猫が昼寝をしてる 冬の陽射しを浴びて 背負うものもなく 失うものもなく 唯々 惰眠に浸かっているだけ 坂本龍馬の言葉に 「家は家具を縛り、家具は人を縛る」と 家を背負っている蝸牛(かたつむり) 家を持たない蛞蝓(なめく…

十四節気・七十二候

一年を二十四に分けて節気と呼び、一つの節気を三つに分けたのが七十二候 今日から第六十一候の「閉塞成冬 (そらさむくふゆとなる)」 二十四節気の「大雪」の初候、天地の気が塞がれ、本格的な冬が訪れる頃となりました 各地が大雪に見舞われています 雪が石…

びんぼう 自慢

五代目 「古今亭志ん生」の著書ですが この貧乏の度合いが群を抜いてて 貧乏もここまで行くと王道 「貧乏はするもんじゃありません。味わうものですな」と 作家の開高健氏の著書の一文に 「人間は浪費によって豊かになるということがあると云われるが・・・…

青鷺

白鷺より一回り大きな青鷺 細長い脚で立ち じっと動かず川面を見つめている 気配を消し 木立の如く佇み 小魚を待つ 突如、風上に向かって駆けて行き羽ばき飛び立つ❗ 何も持たず 後も振り返らない 群れを為さず 孤高に立ち尽くす 毎日、河原を見ながら こんな…

山川草木悉皆成仏

水は低きに流れる❗とのことで自身を探しに河原によく行きます 僕は「かねがねぇ」=「金がねぇ~」が口癖(実際) 「雛人形」も河原で拾って来た三角形の石に描いたのを贈った お金が無い❗と色々工夫するもんです スマホのケースは牛肉パックで作っています❗…