2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

《菜花》 京の老舗懐石料理『辻留』の二代目 辻嘉一氏の「五味六味淡味」という著書があります 僕は それにもう一つ「穫味(かくみ)」というのがあるのでは⁉️と思っています 先日、香川県の引田町の農家を訪れて「菜の花」や「ブロッコリー」やら「柚子」・…

《野点(のだて)》 娘が小学校を卒業する時の お祝いには『野点揃え』を贈るのが僕の流儀 孫娘への お年玉として 黄瀬戸の茶碗と茶杓と茶筅と包み袋の野点揃えを渡しました 茶杓は折り畳み式になってて 茶筅に納まるようになってる 嗜みとして 抹茶を点てれ…

足下

今朝、店の周りを掃除してたら十円玉と一円玉を一個づつ拾いました 先日は半分にひしゃげた五円玉を拾いましたから、今年は16円拾った 昔から、「上を見ればきりがない 下を見ればあとがない」と云われていますが、下を向いてたら思わぬ拾いモノがあります…

閑古錐

禅語で「かんこすい」と読みます 『古くて先がまるくなり、使えなくなった錐(きり)のこと』 要するに、役に立たなくなった唯の錐(きり) 店に飼ってゐる「閑古鳥」と遊んでたら、知らぬ間に鳥から役立ずの錐になってた 「一点集中」を錐に込めてたら いつ…

落葉樹

枯れ葉で敷き詰められた上で野良猫が昼寝をしてる 冬の陽射しを浴びて 背負うものもなく 失うものもなく 唯々 惰眠に浸かっているだけ 坂本龍馬の言葉に 「家は家具を縛り、家具は人を縛る」と 家を背負っている蝸牛(かたつむり) 家を持たない蛞蝓(なめく…

クリスマス

今週のお題「クリスマス」 子供が小さい頃、サンタクロースを何歳まで騙せるか⁉️ 遣り方 二人の子供が完全に寝落ちするのを見計らって、おもむろに窓を開ける❗ 枕元にプレゼントを置く 布団を剥ぎ取る❗ 「起きろ❗ 起きろ‼️ 今、来て 置いて行ったぞぉ 窓から…

簡古素朴

千利休の茶室と云えば京都山崎の『妙喜庵待庵』 広さというより、狭さは二畳 権力者は「洋の東西」問わず豪華絢爛が好みですが、敢えて利休は真逆の小間の居を構えた 秀吉の逆鱗に触れるのも納得 豪華絢爛(けんらん)⇔簡古(かんこ)素朴 ご多分に漏れず、…

Medical マネージャー

僕等がベトナムのホーチミンに行き 近隣の無医村に医療ボランティアを盛んにしてた時に 手伝ってくれた女性看護師がいました この方は30年近く前に千葉大学の医学部看護学科に留学して資格を取得された‼️と 兎に角、非常に有能であり日本語も流暢であった …

お年玉

個人向けには「YouTuber」とか、企業には「経営コンサルタント」とかが「金儲け」のコツみたいなのを頻りに吹聴し、それが彼等の稼ぎにも繋がっている❗ 真面目にコツコツしていれば、それはそれなりの生活が出来る世の中ですが やはり より多くの金を儲けた…

evolution(進化)

宇宙の星の運命は破滅か爆発か どちらにしでも消滅 ここまで進化してしまった人間に今更 とどまることなんぞ不可能 これ程、先進国が文明を享受しているのに、途上国には とどまっていて下さいなんぞ よく言えるモンだ❗ 我が国の「貧困」は「貧乏」ではない‼…

OXFORD

昔は、「男の嗜(たしな)み」・「女の嗜み」というものがあった 「女の嗜み」と云えば、茶道・華道・裁縫・料理等 「男の嗜み」と云えば漢籍・武道・書道・将棋等 OXFORDの英英辞典の『art』の欄に 「Arts subjects place greater emphasis on imaginative …

日本伝統工芸展

「AI」や「IT」の時代になる❗と世間では云われていますが、どっしりと日本の伝統工芸を守り続けている方達の作品を見ると安心を覚える反面 果たして続けて行けるのか⁉️とも 工芸品にもよりますが、一流の作品になりますと 凝縮された一点があり、それが「目…

一楽 二萩 三唐津

茶道の世界では、古くから茶人の抹茶茶碗の好みの順位、格付けとして云われている 煎茶となると常滑焼の「朱泥」が一番かも知れない⁉️ 遣い込むうちに渋味が朱色を深くする 以前、萩に行き『指月窯』にお邪魔しました 当主の「波多野善蔵」氏 『日本伝統工芸…

侘助

高浜虚子の句に 「侘助や障子の内の話し声」 椿の一種、茶人の「笠原侘助」が好んだからの名前だと 葉の濃緑と花の深い紅色の対比が映える 以前、信楽焼の「蹲(うずくま)る壺」に生けられてた侘助を見ました 「蹲る壺」 作為か無作為か 窯変したのか⁉️ 椿…

パプロ・カザルス

弦楽器のチェロは人の声の音域に一番近いと云われている パプロ・カザルスの『鳥の歌』という演奏を聴いていると胸の奥に溜まってゐる謂うに云われぬ嘆きの声かと⁉️ 宮沢賢治の『セロ弾きのゴーシュ』の最後の台詞 「あのときはすまなかったなあ。おれは怒っ…

今治市 玉川近代美術館

蒼社川の上流にあり、今治市の奥座敷にある「玉川近代美術館」 隠れ家的美術館ですが、ピカソ・ダリ・ミロ・ルオー・シャニャック・松本竣介・藤田嗣治・熊谷守一・香月泰男・・・等 「僕流の美術展の廻り方」 画家の名前も画評も一切目もくれず、ひたすら画…

十四節気・七十二候

一年を二十四に分けて節気と呼び、一つの節気を三つに分けたのが七十二候 今日から第六十一候の「閉塞成冬 (そらさむくふゆとなる)」 二十四節気の「大雪」の初候、天地の気が塞がれ、本格的な冬が訪れる頃となりました 各地が大雪に見舞われています 雪が石…

びんぼう 自慢

五代目 「古今亭志ん生」の著書ですが この貧乏の度合いが群を抜いてて 貧乏もここまで行くと王道 「貧乏はするもんじゃありません。味わうものですな」と 作家の開高健氏の著書の一文に 「人間は浪費によって豊かになるということがあると云われるが・・・…

布哇

台湾に行くと全てが漢字表記 例えは、ベトナムの「ホーチミン」は「胡志明」 日本人も昔は知恵を働かせて見事な漢字表記をしてた 表題の『布哇』、見ただけなら英語の「Why」実は、「Hawaii」と‼️ 移民としてハワイに渡った邦人が1912年に日本語の新聞を創刊…

安全地帯

桜の花盛りで花見客や野次馬で盛り上がっています そんな中「政府は今月の国会閉会後速やかに、海上自衛隊の護衛艦1隻を新たに中東海域に派遣することを閣議決定する方針を固めた」と ほとんどの国民も国会議員も知らないのが、自衛隊の「公務海外出張者保…