山梔子

日本の三香「沈丁花・山梔子・金木犀

沈丁花の莟が陽気に誘われて膨らんで来てる

初夏に甘い薫りを漂わせた山梔子の実が深い橙色になって熟して今にも落ちそうです

山梔子の実は先が開いていません

ですから、「口なし」とも書きます

芭蕉の句に

『物言えば 唇くちびる寒し 秋の風』

というのがありますが、この句の前には「人の短をいふ事なかれ 己が長をとく事なかれ」と

近頃、特に短所(非)を言うより、口角泡を飛ばして罵倒する言葉を吐く

山梔子は物は言わねど 色素でゆっくり染め上げる

冬の風翁

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