書評
直木賞作家であった「阿部牧郎」 官能小説も多数書いているが、明治維新の折りに活躍した人達や先の大戦時での名を馳せた人達のことも よく調べて著している 『英雄の魂 小説石原莞爾』、『豪胆の人 帝国陸軍参謀長・長勇伝』など 石原莞爾や永田鉄山等の掛…
僕自身の「天の邪鬼」を時折見たくなる時がある❗️ 「無いものねだり」とか「嫌いもの見たさ」みたいなもの 横尾忠則の絵とかポスター等 見たくも無いんですが、偶には見入って仕舞う時がある 今回、横尾忠則氏の著書 「病気のご利益」なる本を読んでたら、こ…
日本マクドナルド 「挑戦と変革の経営」なる著書を読んだ マクドナルドは1961年にシカゴに全日制のトレーニングセンター、通称「ハンバーガー大学」を開校した マクドナルドは世界100以上の国と地域で展開しているから人材の養成は必須である❗️と 日本のハン…
若い頃から陶器に関心が高く、旅先では陶芸館や窯元を巡るのが愉しみである 先日から「陶芸の美」なる本を読んだり眺めたりしている 作陶家の古人や現代作家の顔写真と共に作品 それに作陶するにあたっての心意気を語っている 若い作家の和田的氏の一言 「正…
先日から、「幕末維新とパンデミック」という副題の[医療戦士 かく戦えり]なる泉 秀樹氏による著書を読んでいた 幕末に襲った「コレラ」に視点を置いた歴史書である 蘭医のポンペの指導で緒方洪庵の弟子・松本順がコレラのことを学んだ あの当時、衛生という…
今、この歳になって初めて古事記を読んでいるんですが、高校時代に読んでれば もっと歴史に興味が持てたのに 「古事記」の成立は西暦712年 古事記は神に依る日本の国作りの記録ですから、神武天皇即位を紀元とする「皇紀」で表わすと1372年 都を奈良の平城京…
南 伸坊(みなみ しんぼう)氏はイラストレーター、エッセイスト、漫画家で彼の思考・文章・絵は実に爽やかであるが中味は考えさせられることが多い 著書の「対岸の家事」も参考にしている 我が家の冷蔵庫の片隅にひっそりと佇んでいる僕手作りの諸々 ・ニラ…
先ほど、Googleを見てたら、『バカの壁』の著者「養老孟司」氏が、『「自分の人生は自分のもの」という考え方からは、生きる意味なんて出てこない』と提言されていた❗️ 正に珠玉の一言 僕は『自分の人生は自分のもの』という考え方の「人生」を『身体』と置き…
安藤組・組長「安藤昇」著の『男の品位』を読んでいる❗️ 文中に出てくる例え話が最高 「千人斬り」では、『一流のレストランでフランス料理のフルコースを食べたことは自慢になっても、カップラーメンを千個食ったからと云っても自慢にはなるまい❗️』等 列挙…
土井義晴氏の『くらしのための料理学』なる本を昨日購入 土井氏は以前から『一汁一菜』を推奨されている料理研究家 この土井氏のお父さん(土井勝氏)が家庭料理を全国に普及させた第一人者 義晴氏は、『一汁一菜』は「味噌汁とご飯と漬け物」で所謂『汁飯香…
夏の候、右側の窓を開けて風を呼び込んでいた ふと、左側の窓の袂に蠅が横たわっていたのを見つけた 昔、その窓を描いたことがある 絵本画家であり、素晴らしいエッセイストであった『安野光雅』氏 2年前の2020年に94歳で亡くなられました 安野光雅氏の絵…
若い頃、何も考えず 知らず 手当たり次第に本を読んでいた その中には今も心の襞にへばりついてて 剥がれ落ちない言葉がある 島崎藤村の『落梅集』にある 『吾胸の底のここには 言ひがたき秘密住めり 身をあげて活ける牲とは 君ならで誰かしらまし』 あの頃…
五代目 『古今亭 志ん生』の自伝的著書 『びんぼう自慢』の一節に 「貧乏はするもんじゃありません。味わうものですな」と 子供が産まれた時に、目出度いことや❗️ということで「尾頭付きの鯛」を近所に配った‼️と 鯛は鯛でも「鯛焼き」を配った❗️ 「ちゃんと…
僕の中で、評論家と云えば、古くは「小林秀雄」氏、近代となれば「山本七平」氏と「山本夏彦」翁 若い評論家のことは寡聞にして知らない 古人の評論家と喚ばれてた方達は実に和洋の古典を熟知されていて、また、友人・知人達も博覧強記であるが故に錬度は遥…
僕は図書館に行ったら時々「児童図書コーナー」も巡ってる 子供用に解説している『学問のすゝめ』等も借りて読んでいます 先日は、竹内薫著の “中高生の悩みを「理系センス」で解決する” なる本を借りて来て読んでいる 竹内薫氏は1960年生まれで東大理学部物…
遡ること17~8年ぐらい前、『閑神(人)社』なるものを 設置した 神社には賽銭箱がつきもの 箱は お金が掛かる❗ので竹筒を貰って お賽銭を入れる隙間を作って鎮座させていた 竹筒の後ろには神様の名前を書いた 『閑照大神』 「ひまてらす おおみかみ」 「…
世の中には多種多様があって各々を認め合って生きて行く❗ 正に、正論である だが、これが「正義」となると山本夏彦翁の『正義は国を滅ぼす‼️』を思い出す 「人間の命に軽重は無い❗」という正義 『LGBT』というセクシャルマイノリティの方々の声 「潔癖症」の…
不思議なもので、それをしたところで誰も喜ばないし、感心もしない 世の中の誰もが見向きもしないこと❗️とか、もの‼️を秘かに愛でて喜んでいる僕 大体、僕が世の中の無用者ですから そんな無用物同士で語りあっているんです 先日から、土手にあった雑草を植…
今更ながら、自分の浅学非才を嘆いても仕方がないが 、白洲正子氏と河合隼雄氏の対談集を読んでて つくづく浅学を思う 心理学者の河合隼雄氏の著書『明恵 夢を生きる』を読んだだけであったが、今回 両者の対談集で「明恵上人」の この言葉を初めて知った 『…
河合隼雄氏との対談集 『縁は異なもの』を購入して読了した 白洲正子氏の骨董集等の著書は読みましたが、この対談集の中で頻りに『能』のことを語られてて、今まで能に接してこなかったことを後悔してゐます だが、この歳になって観る「能」は若い頃とは違っ…
この歳に成って人生を振り返ると、正に「出逢い」が『縁』となり如何に続くかに掛かってゐたかを実感してゐる‼️ 男女のことでも 「縁は異なもの味なもの」 以前、お寺の玄関の柱に掲げられてた札に 「袖振り合うも他生の縁」 「多生」という言葉が「他生」に…
今朝の目覚めは4時27分 近頃、この数字に興味があって『数の発明』なる本を読んでいます サブタイトルは、「私たちは数をつくり、数につくられた」ケイレブ・エヴェレット著 屋代通子訳 1日を何故24にしたか⁉️とか、1を60秒にしたのか⁉️ いろんな数…
高校時代、何故だか⁉️というより同級生等がかなりの読書量であるのを知って劣等感を植え付けられて、必死に文学書や時代小説等 読み始めた 唯一、記憶に残っているのが「五味川純平」著の『人間の條件』である❗️ その中の一文は、それからの僕の人生にも唯な…
僕には貴重な経験をしてから その不思議な縁を覗いてたら だんだん深み入って 今では虜になっています あらゆることが道理で動いているようですが、実際は『空気』に支配されている 畏敬する評論家の一人に《山本七平》氏がいます この方の著書 『「空気」の…
『竹の文化誌』 Susanne.Lucas著 山田美明訳 なる本を読んでいて、人類が如何に竹と共に歩んで来たか⁉️ そして、これから(温暖化)は「竹」こそが救世主に成る❗️と確信を得た 成長が早く、二酸化炭素を閉じ込め 酸素を放出し、その使い道は加工も容易となり…
フランスの作家ジャン・ジオノの短編小説 主人公が、人知れず荒野で植樹を続ける男「エルゼアール・ブフィエ」と出会い、男の活動により森が再生していく様子を回想として記した短編小説 この本を手にしたのは今から25年ほど前 僕が畏敬している『森敦』氏…
「つきじ 田村」の三代目の著書 『隠し包丁』の中に、『祖父に「仕事をする為に食するのか? 食する為に仕事するのか?」と問われた』と この一文を読んで、僕は即座に「食する為に仕事する❗️」と 仕事が楽しくて仕方がないとは、一度も思ったことがない 仕…
この手の本を理解するには 読み手側にも 相応な知識が必要であり、また、興味深くなければ 只の読書になって仕舞う 僕は 2ヶ月ほど前から「脳」のことに ほとほとのめり込んでて化学物質(ニューロン⇒樹状突起⇒シナプス)や それ以前の成り立ちにも触れてい…
2001年にノーベル生理学・医学賞を受賞した ポール・ナース氏の初の著書 『生命とは何か』 が3月9日に日本語訳で発売されましたから 早速 購入して読んでいます 「この社会の生物は全て細胞から造られている」 「その最大たる細胞の1個が卵の黄身である❗️…
「存続と滅びの組織論」という副題が付いている 長谷川英祐著の 『働くアリに幸せを』 という本 先日から長谷川氏の著書を何冊か読んでいます アリの生態系には7割の働かないアリが存在してゐる‼️と 効率には短期と長期があり、短期的効率を追求すれば働か…