夏の候、右側の窓を開けて風を呼び込んでいた

 ふと、左側の窓の袂に蠅が横たわっていたのを見つけた

  昔、その窓を描いたことがある

 絵本画家であり、素晴らしいエッセイストであった『安野光雅』氏

 2年前の2020年に94歳で亡くなられました

 安野光雅氏の絵本やエッセイが好きで、安野氏が産まれ育った津和野も訪れたことがあります

 安野光雅氏の追悼集が上梓されたので早速 拝読
 
 その中で安野氏は『絵は窓』である❗️と

 確かに、額縁に入った絵は正に『窓』

 安野氏は『絵は窓』であるが「絵本は窓の外」である❗️とも

 子供の絵は窓の外であるが、大人のは窓から眺めた絵である

  冒頭の『蠅』ですが、自分の身代わりみたい

 右側の窓は開いているのに、目の前の壁(ガラス)を撃ち破ろうとして行き倒れた姿

  後ろに下がって見れば右側の窓が開いているのが分かるのに

     『窓は開いているのに❗️』

   『倒れたところが到達点』

                      倒翁