一炷(いっしゅ)

 

以前、土曜日の夜は臨済宗のお寺の僧堂で壁に背を向けての坐禅をし、翌日の日曜日の朝は恩師の別荘で曹洞宗坐禅を長年してました

座り方には「結跏趺坐」(けっかふざ)と「半跏趺坐」(はんかふざ)があり、結跏趺坐がきっちり出来るまでには、だいたい半年ほど掛かります

坐禅の時間は線香一本が燃え尽きるのが一回の目安

この線香一本が燃え尽きることを「炷(しゅ)」喚び、一炷が(3~40分)終わると「経行(きんひん)」という歩き業があります

臨済宗は駆け足の如く早歩き、曹洞宗の場合は足幅の半分づつくらいを ゆっくり進む

一般人はだいたい経行を入れて二炷

坐禅の後の抹茶とお菓子の美味しさと話しに興味が尽きませんでした

要するに、僕は一日中 坐禅をしてるようなもの🤗

経行は焚き火やらゴミ拾い

蝋燭🕯️ならば炎🔥があり、「一隅を照らす」ことも出来ますが、僕の人生は線香

照らすことも出来ず、唯々 自身を燻(くゆ)らせただけ

そろそろ一炷も終わろうとしてゐる

この世に遺したのは子供だけである

生きて行く目標は、「小さく 小さく」だった

灰左様翁🤗