湯舟

大学の教授の定年は概ね65歳であるが、大学によっては70歳までは働ける ということは、僕の同級生達の勤務してた輩のほとんどは「無職の高齢者」であろう 僕の周りの無職の高齢者の多くが温泉♨️巡りに勤しんでいる❗️ まるで、温泉が勤務場所のように通ってい…

贔屓の店

著名人で食通と喚ばれる人達には贔屓の鮨屋がある 北大路魯山人の銀座「久兵衛」 池波正太郎の銀座「新富寿し」 開高健の銀座「鮨 新太郎」 志賀直哉・山口瞳・司馬遼太郎等もそれぞれの贔屓の鮨屋がある 僕も美味しい食べ物は欲するが、如何せん小食である …

first & fast

自慢の一つに「語学に関しては誰にも負ける」 兎に角、聴き取れないのである❗️ 言い間違いも多い❗️ お袋も「首すじ」のことを「うなじ」とは云わず「うじな(宇品)」と いつも言ってた 「あの女の人のうじな 綺麗(ね)〜」 昨晩も「ボルト」と「ボトル」を言い…

ラーメン🍜とカレー🍛

僕が小さい頃、近くにあった「みやじ食堂」に行くと お品書きには「支那そば」とあった❗️ だからであるがラーメンの発祥地は中国だと分かった❗️ あれから60年、ラーメンは益々進化し続けている❗️ そして、ラーメンは海外へも進出している❗️ ところが、僕が問…

草食動物

以前、料理屋の戸口の左右に置かれている「盛り塩」のことを調べたことがある 厄除けや浄めの他に「縁起担ぎ」の意味もある❗️と 古代中国の秦の始皇帝が牛車に乗って宮女を訪ねた ある宮女の門前に塩が盛られており牛車が動かなくなった 牛が塩を舐めていた…

口老旨

昔、茶道の本を読んでたら、「茶」という字を分解すると「艸人木」だ❗️と 表題の「口老旨」を合体させると「嗜」、「老いて旨し」 若い頃、旨いと思わなかったモノが老いて来ると旨くなるモノがある その一つが「稲荷」である どうも見た目と歯触りで嫌にな…

トイレットペーパー

世界各国を訪れている方々の多くが「トイレットペーパーの幅」の違いに疑問を持っていると思うが口に出すのを憚っているのではなかろうか⁉️ 日本のトイレットペーパーを検索すると 「国内で生産されているトイレットペーパーには、JIS規格があり、その寸法に…

裸足のすゝめ

寝るのが早いから目覚めも早い 今朝の目覚めも空が白み始めた頃 夜明けを見ながら煙草を吹かしていると「久しぶりに裸足で散策しよう❗️」となった 2年前はし過ぎて足の裏がサンダルの底みたいに分厚く成り過ぎて辞めた❗️苦い経験がある ベトナムには40回ほ…

竹とんぼ

僕等が小さい頃、暇で器用なお爺さんが居た 竹を持って行くと小刀でポンポンと割って1本は細く もう一本は羽にする為に横幅を広くとって、キリで横幅の広い中心に穴を開けて行く 羽を薄く削り、軸の先を穴の大きさにする❗️ 10分ぐらいで「竹とんぼ」が出来…

ポン酢

四国は柑橘類が豊富で時期により、スダチ→カボス→ユズとなり、年が明けるとダイダイ→ハッサク→アマナツとなる❗️ 我が店の裏の隙間に偶々タネが根付いたのか4年ほど前からハッサクが実を付け出した 残念ながら去年は何故だか花が咲かなかったから実は成らな…

Arrabbiata

冷蔵庫を覗くと茹でたスパゲッティがあった 今日の弁当の一品はスパゲッティにしよう❗️ でも、ソースはケチャップしか浮かばない 家主人が何やら瓶を持って来た ラベルには「Arrabbiata」とある オリーブオイルにニンニクを低温でゆっくり炒め、それにスパゲ…

納豆

人生で最も辛臭時期を過ごしたことがあった 神楽坂通の辻を入ったところの「紙屑屋」である 住み込みで、3食付き そこで、人生初の「納豆」を毎日朝昼夕と3回食べなければならない羽目になった お袋は大阪心斎橋の生まれであるから納豆が食卓に登ったことは…

そんなバナナ

台湾との時差は1時間、ベトナムとの時差は2時間 昨晩の夕飯は6時半からだった❗️ 高々2時間の時差と侮る勿れ 日本時間では午後8時半である❗️ 日本では、この時間なら もうとっくに黄泉の世界に入っている 連れが「日本食が食べたい❗️」ということで鶏専門…

尺取虫

大きな木の下に車を停車してた 昼食を食べに車に乗ってフロントガラスを見るとなんやら変なんが引っ付いて奇妙な動きをしてた ドアを開けてよく見てみると腰を突き上げて進んでいる 久しぶりに見る「尺取虫」 歳を取った自分の姿は「ミミズ」か「芋虫」みた…

粉 

長谷川町子氏の「サザエさん」を読んでいると、僕が小さい頃過ごした昭和30年代40年代の日常生活のことが実に詳細に描かれている 単位が今とはまるっきり違う単位を使っていたし、商品名も違ってた❗️ 小麦粉は「メリケン粉」だった 「メリケン」の語源は…

渡辺商店

僕の一つ後輩(69才)が作った屋台を店の中に設置してラーメンおでん餃子酒等を提供する屋号「渡辺商店」を営業してた 終活のため2月一杯で閉店した 渡辺商店店主 通称「徹ちゃん」が昨日 突然現れて「コーヒー☕️を淹れますから飲んで下さい❗️」と 「終活をし…

樹というものは見上げて見るもんですが、我が店は二階が店舗になってて、一階の位置から生えた樹の葉っぱが丁度目の高さ❗️ 祖母の嫁入り道具の一つであった衣装箱 虫食いから衣装を守る為に材質は一枚板の「楠」だった 蓋を開けると樟脳の匂いがしてた❗️ 頑…

旅籠

毎朝、朝食と僕の弁当の献立を考えることが煩わしくなって来ている ところが、今朝は昨晩から弁当の献立を決めていて、起きるなりいそいそと作りだした というのも、浅田次郎氏の「流人道中記」なる本を読んでいて たまらなく食いたくなった弁当があった 本…

日常

酒造りの本を読んでいると、より高い頂を目指して頑張る人達 この方達は国内と云わず海外への進出も視野に入れ日々努力している❗️ 会津の酒で全国的にも有名な「飛露喜」という銘柄の造り酒屋の店主 廣木健司氏が求めるのは 「酒造りで意識する味は"キレ"と"…

玉子定食

今もだが、学生時代は日々の食にも貧していた 先輩に「昼飯 奢ってくださいよ」と頼んだ 学食に行き先輩がおばちゃんに「ご飯と玉子」 「先輩❗️おかずは⁉️」 「何が食べたいぞぉ⁉️」 「豚カツ」 学食のテーブルを見渡して「豚カツ定食」を食べている人が居た…

柿の葉寿司

友人が奈良県に行ったとのことで名物料理の「柿の葉寿司」をお土産として戴いた 今は亡きお袋の大好物でデパートに売り出されていると必ずちゃぶ台に置いてくれてた 現在のような物流網や冷蔵設備のない時代、川を遡って運ばれてくる海産物や塩は海から遠く…

珍味

櫻花が散り始めだしたら、春の珍味が出てた 高知県でしか味わったことがなかった「のれそれ」 黒色の小鉢に乳白色の「のれそれ」、それに紅葉下ろしに山椒の若葉が乗っけている 黒・白・赤・緑 柚子ポン酢を掛けて舌に乗せた ちゅるん 噛むと甘味、それに紅…

百石

今、読んでる本の題名 「世界で いちばん熱い日本酒」 読み進むに、今時の若者の日本酒造りの情熱に祝杯を上げたくなった❗️ 季節性の吟醸酒・純米酒等の特定名称酒を造りながら、安定収入を目指す定番酒造り 「経営と酒造りの両方を担う」という言葉の重さを…

カドヘリン

大きな盥(たらい)を軒先に置いてて雨水を溜め水遣りや手洗い等に使っている ですから、泥や埃やらが盥の雨水を濁している 何日間か放置してたら盥の底にミミズのような線状の塊りが無数に現れる 要するに、雨水に混じっていた泥や埃がくっつき合ってる❗️ ど…

白砂青松

松林と白砂の境に敷き物の上に腰を下ろし見上げると飛行機雲がこちらに延びて来る 上空は北から南へ風が吹いているのか⁉️ 飛行機雲が南に流れて行く 沖合には来島海峡に設置されていた赤灯台が移築されており、天辺に鳶が羽根を休めている 目の前の海面から…

誰そ彼

古語辞典に拠ると 「夕方、薄暗くなって向こうにいる人が識別しにくくなった時分。近世は黄昏(たそがれ)と書く」とある 夕闇が「誰そ彼」なら、夜明けは「彼は誰」こちらは近世には遺っていないらしい 本を読み疲れたら辞書を引っ張り出してページを捲るのも…

石清水八幡宮

今治市の奥の背にある境内からは今治市街から「しまなみ海道」が一望出来る 樹皮が苔や地衣類に覆われている櫻の古木がある 古木の幹から芽吹いた櫻花 蒼社川沿いの櫻は開花したばかりなのに石清水八幡宮の櫻はほぼ満開 染色家・随筆家で人間国宝でもある「…

SAIKO

この言葉が頭から離れなくて、もっと他のことを考えないといけないのに次に進めなくなってる WBCのイタリア戦の時、ヌートバーが円陣で発した言葉❗️ 「さあ 行こう❗️」 これが僕には 「最高❗️」 と聴こえた 僕にとっては どちらであっても意味は通じるんです…

NICHIBI

昨晩の「日曜美術館」は作陶家の「辻村史郎」氏 茶碗を次から次と作り釉薬に漬けて志野焼を作って行く 辻村氏が作陶に興味を持ったのは大井戸茶碗に魅せられたからだ❗️と 映像の中で割れた志野焼茶碗を「金継ぎ」で修復したのがあった❗️ 僕の好きな陶芸家の…

仕事

この歳(70才)になるまで かなりの業種を見て来た! 小さい頃、近くに「縄屋」さんがあって藁を少しずつ掴んで機械に通すと縄が出来上がって行くのを飽きずにじぃ〜と眺めてたり、黒板作りを見ていたり、自転車のパンク直しとか 今、「師弟百景」なる本を読ん…