友人が奈良県に行ったとのことで名物料理の「柿の葉寿司」をお土産として戴いた
今は亡きお袋の大好物でデパートに売り出されていると必ずちゃぶ台に置いてくれてた
現在のような物流網や冷蔵設備のない時代、川を遡って運ばれてくる海産物や塩は海から遠く離れた山里の人々にとって大変貴重であり、薄くすいた塩鯖をにぎり飯に添え、裏山の柿の葉で包んで重石をきかせた柿の葉すしは夏祭りのご馳走として地域の集まりや家族の食卓には欠かすことのできない行事食であった❗️と
ところで、柿の葉寿司の小冊子の表紙に書かれている字を見て、書家の「榊󠄀 莫山(さかき ばくざん)」氏のだ❗️と
手元に持ってきて見ると 筆 榊󠄀 莫山とある
榊氏は晩年伊賀に居を移し悠々自適を過ごされた
作品と作者との人となりが違うことは往々にしてあるが榊氏に限っては作品そのものが榊氏を表している
僕の師事する人
落柿翁