至れり尽くせり

 

春の山菜ですが あまり食されてないのが『虎杖(いたどり)』

「いたどり」の名前の由来は、若い葉を揉んで傷口につけると痛みを和らぐ効果があるからと

皮を剥ぎ取って噛ると酸っぱくて「すかんぽ」と呼ばれている地域もあります

その「虎杖」が隣りの土手にも毎年 杖を伸ばしています

30年以上前に訪れた京都花脊の料理旅館『美山荘』

あれは、4月の28日でした

櫻が散り始めてた頃

縁側の下を流れる川面には櫻花が筏のように列を成していた

夕食の先付けは「虎杖」と「土筆」の和え物

店の人(若かりし大原千鶴さんだったかも🙄⁉️)がお猪口に冷酒を注いでくれた

一口 呑んで和え物を戴いた

まだ、この花脊には春の名残りがあった

そこで、想いついた一文を書いて店の人に渡した

『虎杖 土筆 美山荘』

これは⁉️

「至れり尽くし美山荘」

こんなんも

「杯に浮かべて呑む櫻酒」

行きたし 呑みたし 櫻酒

虎杖翁