木は見ている

 

自生の桐の木が2本はえてる

細い頃の幹の中央には穴が通っています

4~5年で5㍍程に成長

開花時期は4月から5月の暖かい季節にかけて見頃を迎え花弁はきれいな紫色をしています

葉っぱは円形で直径50㌢ほど

毎日、見ているんですが 逆に「見られている」ように感じる時があります

秋には葉っぱを枯らせて風に煽られ飛ばされたり

冬には全てを剥ぎ棄てて寒さに耐えています

なんだか、人生を教えてくれてるようです

「落葉樹」という字より「楽陽樹」と書いた方が似合ってる

こういう時節だからこそ太陽が一杯降り注ぐ夏を想う❗️

鶯が鳴いています

蝶々が花の蜜を求めて飛び回ってる

自然を見るのではなく、自然に見られているんです

カメムシは庇の裏に身を寄せ合いながら寒さを乗りきってる

自然に立ち向かうのではなく、ひっそりと過ぎ去るのを待つ

そんな知恵を教えてくれます

「木は見ている❗️」

「僕等は見られている」

路傍の苔翁