糠漬け

 

 ある、お婆ちゃんの部屋を片付けなくっちゃいけなくなって、入ったら使い古しの家庭用精米機があった❗️

 精米機を持ち帰り、丁寧に掃除して精米したてを炊いたら ご飯🍚の美味さに改めて気付かされた

 精米すると白米の隣りに「糠」が貯まっている

 その糠を貯め置きしてて、先週「糠床」を作り、朝夕 かき混ぜて昨日の朝、きゅうり🥒を漬け込んだ

 今朝、取り出して食卓に並べた

 刻み葱に生卵を落とし「たまご醤油」を注ぎ

 「卵かけご飯」

    に

 きゅうり🥒の糠漬け

 その後に人参🥕と大根を漬け込んだ

 明日朝には紅白の漬け物が食卓を彩る

 「日本の夏は

  糠漬けに限る」

      糠翁

Irreplaceable

 

 数学では、[ベクトル]とは「向きと大きさを持つ量」と定義されますが、我が人生を振り返るとベクトルの「起点」となった出会いが何度かある❗️

 「You are an irreplaceable person to me.」

 「あなたは、私にとってかけがえのない人です」

 僕の人生に多大な影響を与えてくれた‼️

 その一人

 肺癌に侵され余命幾許も無い中、病床で英語の文献を骨が浮き出ている手で持ち喘ぎ乍ら読んでいた

 「先生❗️ こんな状態なのに何故そこまでするんですか⁉️」と問うた

 「まだ、生きている❗️」と

 お見舞いに行った三日後に亡くなられた‼️

 死ぬまで勉強📖された人を見たのはこの方だけ

 この先生が僕の中で「恩師」と成った

 「唯一無二」の方との出会いが人生を決める❗️

 この恩師は今も僕の中で生きておられる‼️

 「You are an irreplaceable person to me.」

     愚翁

山頭火

 

 高校時代、雁字搦めの生活に辟易してて、種田山頭火にのめり込んでた時があった

 五・七・五でもなく季語もない自由律俳句

「分け入っても分け入っても青い山」

 こんなのもあった❗️

「一合は一合の不幸

 一升は一生の不幸」

 不幸と思うのは酔いが覚めてから‼️

 やはり、「貧しさに負けたのか⁉️世間に負けたのか⁉️」

 自由から自縛になっていた❗️

 久しぶりに若い頃を思い出させてくれる句を目にした‼️

 「いつも

  みかん

   おいしい。」

 句点(。)があっでもいいではないか⁉️

 稚拙な絵葉書であるが、こんな言葉が書けるのが羨ましい❗️

     老愚翁

 

貧すれば鈍す

 以前から、「生活は小さく❗️人生は大きく‼️」と言い続けて来たが、如何せん、あまりにも生活が小さくなり過ぎて人生までもが小さくなってしまったのが分かるようになった😢😭😱

 思考が「貧鈍」に向かって仕舞う

 帰宅して、洗濯物を座って畳んでいた

 そこに家主人が帰って来た

 畳み終わって立ちあがろう❗️すると、すっと立ち上がれない‼️

 それを見た家主人曰く、「筋力が落ちた❗️」と

 「筋力」という言葉が「貧鈍頭脳」で「金力」と即座に変換された

 「金力の低下が脚力にも影響している❗️」と

 「金力」と「筋力」は比例する❗️

 「筋力を上げれば金力も上がる⤴️」

 しかし、その逆は成立しない‼️

 何十年も努力をしなかったから、「生活も人生も小さくなったが、心だけは豊かである🫠」

     貧鈍翁
 

NISA

 

 資産形成の3本柱と云えば、「不動産・預貯金・株式」と決まっている❗️

 これを願ってはいるんだが、如何せん😢

 石川啄木の歌集「一握の砂」を思い出してしまう

「はたらけど 

  はたらけど猶(なお) 

   わが生活(くらし) 

    楽にならざり 

    ぢつと手を見る」

 こう綴った石川啄木であるが、実生活は真逆だった

 仕事も転々、家庭は放置、借金しまくった上に踏み倒し、そのお金で女遊び❗️

 僕が影響を受けたのは、「一握の砂」ではなく、啄木の実生活だった‼️

 ぢっと 我が手を見ても、ささくれだった傷もなく、深い皺もない

 色男でもないのに、金も力もない❗️

 下流の蒼社橋の上から川を見下ろし、物欲しげに流れ来るものを眺めてばかりでは、資産形成の3本柱なんぞ夢のまた夢

 NISAなんて

   NAISA翁🫠

裏金

 

 自民党の派閥内でのキックバックが裏金である❗️とか、個人所得だから納税をしろ‼️とか、世間が囂(かまびす)しい

 名コラムニストであった「山本夏彦」氏が

汚職は国を滅ぼさないが、正義は国を滅ぼす。」との至言を述べている

 僕は今回の件での本質は「国益に叶った仕事をしているか⁉️」だと思っている❗️

 能登半島地震を見舞われた天皇・皇后両陛下

 国民・国家を憂えておられたからである

 その費用に難癖をつける輩は皆無である

 国民・国家を思っての行為ならば少々のことなど詮索しないのが善良な国民である

 それに難癖をつけて詮索する輩は「ケチ」である

 正義漢ぶって正義を振り回す輩

 もう一度、山本夏彦氏の至言

 「正義は国を滅ぼす」

    悪党翁

 

 高浜虚子の句に

「去年今年

  貫く棒の

   如きもの」

  という力強い時間の連続性を詠んだ句がある

 「去年」は「こぞ」と読む

 人生の途中の区切りは「読点」の「、」

 終わりは「句点」の「。」

 去年と今年を貫く棒

 僕には「芯棒」という「棒」もなく、辛さを抱え込む「辛抱」もなかった

 僕の根底にあるのは「老子」の思考

 第六十六章に

「江海の能く百谷の王と為る所以の者は、其の善く之に下るを以ってなり」

 要するに、江海はなんであんなに水があるんだと⁉️

 遜って一番下に居るからだ❗️

 下に居れば全てのものが集まって来る‼️

 毎日毎日、来る日も来る日も蒼社川の河口を眺めていただけ

 いろんなものが流れて来る

 梅雨時には濁流となり、渇水期には川底が干上がる

 それを観て、生き抜く術を学んだ

 大きく成るより、小さくなって生きる❗️ことを‼️

 「去年今年

  貫く棒も

   無かりけり」

    無棒翁