昔の冬の風物と云えば「干し柿」作り
渋柿を剥いて蔕に紐を結んで軒下に吊るしてた
寒風に晒されて渋味が甘味に変わる
甘さに飢えてた小さい頃には珠玉の逸品
昨年末 戴いてた「干し柿」を何十年ぶりかに食した
「干し柿」を両手に挟んで 程好く揉んで軟らかくして ちぎって口に放り込んだ
歯ごたえがあり、慈味溢れる美味しさ
昨今の濃厚な甘さではなく 柿が持つ本来の甘さ
寒風に晒されることにより 本来の甘(うま)さが醸し出された
親父等の時代は自由がなかった
僕等には自由があった❗
しかし、貧しくて両親は生きて行くのが精一杯
子供の服もお下がりばかり
靴下も穴が空いたら母親が繕(つづく)ろってた
冬は隙間風があり布団は冷たかった❗
遣りたいことを遣れる程 どの家庭も貧しくて出来なかった😢
そして、僕等が親となったら 子供に遣りたいことさせ、欲しい物を買い与えた
その結果が現代
干し柿を久しぶりに食して 寒風に晒される大切さを思い知らされた
大寒翁