冠雪

 四国の背骨の石鎚連峰

 笹ヶ峰瓶ヶ森石鎚山・二の森と続く峰

 高校時代、何度か縦走をした

 30kgほどのリュック🎒を背負い足下を見ながらひたすら歩いた

 テント🏕️を張り、ラジュースで夕食を作り、見上げた夜空は夥しい星で覆われていた

 友と夢や将来を語りあったテント🏕️の中

 あれから半世紀以上経った

 今となっては遠くから連峰を眺めるだけである

 足腰が弱り、気力も衰え、もはや生きているだけの屍(しかばね)

 樹木の枝には新芽が膨らんでいる❗️

 夏の陽光を浴びて沢山の養分を蓄えたのであろう‼️

 「アリとキリギリス」ではないが、吾輩は「ギリギリ ス」

 「遠くから

   観る冠雪に

  いくばくかの

   残り香ある哉

    老いて逝く」

                 老翁