良寛禅師

 

 朝晩の空気や虫の音、それに南の空にオリオン座が見えるようになった

 この季節になると いつも思い出すのは良寛禅師

 良寛さんの「天上大風」という字を見ていると俗世を離れ悠々と天上界で遊んでいるのを思い浮かべる

 良寛さんの晩年の歌

「世の中にかかはらぬ身と思へども 暮るるは惜しきものにぞありける」

 若い貞心尼への老いらくの恋心を歌った

「夢の世に且つまどろみて ゆめを又かたるも夢もそれがまにまに」

 作家の大庭みな子氏が良寛さんの句でも歌でも詩でも どこか「のっぽり」とうらうらと、遠いところで静かな風の音を聞いているようだ❗️と

 「のっぽり」という言葉を初めて知りました

 大庭氏の句に

「のっぽりと 師走も知らず 弥彦山

 今日、猛暑日となる❗️と天気予報士が云っていた

「天上に

  身を任せて

   のっぽり哉」

    悪寛翁