夜中に目が覚めて外に出たら、隣家のコンクリートの壁に蝉の抜け殻と直ぐ上に透き通た熊蝉がへばり付いていた
羽根を乾かしているのだろう
5時過ぎに起きて見たらまだ居た❗
6時頃には その姿はなく飛び発ってた
『源氏物語』五十四帖の巻の一つに「空蝉」はある
「空蝉の身をかへてける 木のもとに なほ人がらのなつかしきかな」
「空蝉の羽におく露の木がくれて しのびしのびにぬるる袖かな」
一度は最後まで源氏物語を読んでおきたい❗
蝉の寿命、以前は七日と云われてきましたが、種類によって違いますが2~4週間とのこと
しかし、蝉はその間に成熟して交尾して子孫を遺すことで命が尽きる
長年土壌の中で過ごし、地上に出てきたら子孫を遺すだけの一ヶ月
現代の人間とは真反対の生き方
生きている間に豊かになり幸せになろうとか、出来るだけ長生きしようとか そんなことなど微塵も思わず子孫を遺すが為だけ
まして人間の中には脱皮もせずにぬくぬくと幼虫のままで生きている輩も居る
僕の寿命は尽きた❗
抜け殻だけが自分の名残である
空蝉翁🤗