平家と源氏

 

  世知辛い世の中を見ていると、昔 覚えた古典なんぞのことを思い出した

 方丈記の冒頭

『ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し』とか

 平家物語

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす

 おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし

 猛き者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵におなじ』

  源氏物語を思うと『源氏香』を浮かべる

  香道の組香の一つ。五種の香を五包ずつ作り、香元がそれら二五包から任意に五包とって炷(た)き、連衆が聞き分けて、その異同を五包の香に対応した五本線の源氏香の図で表わす

 源氏物語全54帖のうち、桐壺と夢の浮橋の2帖を除く52帖の巻名が一つ一つの図に附されている

 以前、香図の一つ「澪標(みをつくし)」を描いたことがあります

 古人の、言葉を遊びに結びつける優雅さと香図の斬新さに 劣等感を抱いた😰

                      諸行無常

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