我が家には、「日本の三香」と喚ばれている春の「沈丁花」、初夏の「山梔子」、秋の「金木犀」を植えて折り、季節の移り香を愉しんでいる
この「金木犀」という字を想ふと、何故だか「金沢の犀川」を思い出す
若かりし頃、訪れたことがあります
雨宝院の傍を流れる犀川の堤を歩きながら
『ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや』
11月になると「兼六園」の雪吊りが行われる
初雪の頃、金沢を訪れてみたいものです
郷愁とは、「故郷を想ふ秋の心」なのか
「黄の莟
弾けて香る
橙色の花」
蒼社川翁