きく

この時期だから「きく」と言ったら「菊」を思い浮かべるのでしょうが、今日のは動詞の「きく」

「聞く・聴く・訊く・効く」があり「利く」もある

この「きく」を受け止めるには、先ず こちらが沈黙をせねば、汲み取ることは出来ない

「利き酒」なる言葉があるが、視覚・嗅覚に舌触りで酒の判断を下す

日本には茶道のように、香りを嗅ぐ「香道」があります

この香道では、香りを嗅ぐとは言わず「香りを聞く」と言います

香道の中で重要なのが「源氏物語

源氏物語全54帖のうち、桐壺と夢の浮橋の2帖を除く52帖の巻名が一つ一つの図に附されている

第14帖に「澪標(みをつくし)」

「みをつくし 恋ふるしるしに ここまでも めぐり逢ひける えには深しな」

叫喚の人々には香は聞こえじ

寡黙翁

f:id:Himagine2020:20191119124915j:plain