草花

この木 なんの木

今日は久しぶりに「水が峠」越えで松山に行って来ました 流石に石手川ダムは満杯で待ち合わせ時間まで余裕があったからダムの傍の休憩所に立ち寄った それからの眺めで目に飛び込んで来たのが目の前にある『合歓(ねむ)』の木 丁度、薄紅色の尖った花が真っ…

棲み分け

生物にとってニッチとは、単に「すき間」を意味する言葉ではない 全ての生物が自分だけのニッチを持っている そして、そのニッチは重なり合うことが出来ない もし、ニッチが重なれば、重なったところでは激しい競争が起こり、どちらか一種だけが生き残る 一…

桔梗

この時期に咲く桔梗のことを『五月雨桔梗』と喚ぶらしい 昨日から我が家の鉢植えの桔梗が深紫色の花を開かせました 梅雨空の鬱陶しい時に花先に切り込みを入れた凜さが辺りに涼を漂わせます 『梅雨の雲に その色映るか 五月雨桔梗』 山帰来 「山帰来」と云え…

摂理

五月の初めに乳白色の五葉の花びらを開き、今日見ると直径2~3㌢の濃緑な実を八朔(はっさく)がつけていました 茶室の掛け軸に 『一華開五葉』 が掲げられてる時があります 達磨大使が弟子の慧可(えか)に与えた偈(げ) 『一華開五葉 結果自然成』 「一…

木槿(むくげ)

この季、三本の木槿の幼木を戴き 何処に移植するか思案橋 小林一茶の句に 『それがしも 其の日暮らしぞ 花木槿』 木槿の品種は多いですが、千利休の孫の千宗旦が特に好んだのが、この純白の花の中心が赤いのを『宗旦むくげ』と云われています 木槿は、朝開き…

人類と芒(すすき)

毎日毎日、目にする河原の芒(すすき) 何故、河原には芒ばかりなのか⁉️ この答えを辿って行くと人類史⇒生命史に通じる‼️ 以前、樹木の後に草が現れた❗️と その草の歴史は、双子葉植物⇒単子葉植物へ 双子葉植物で一番分かり易いのがアブラナ科の「大根」 主…

知不足

今日の青空は梅雨の一休みでしょうが ここ3~4日は重たい雲が垂れ込めていました 猫の額ほどの地に自生しているミニトマトや大葉が、ここに来て一気に背丈を伸ばした❗️ 思うに これは日照不足に拠るのでは⁉️ メダカの水槽に浮かんでいるホテイアオイも日陰…

絽の着物

むかし、華道の指導をされていた年配の方が来店された時に左手に「鉄仙」の鉢を持って「蒸し暑い折りに少しでも涼しんで下さい」と言われて置いて行かれた 和名は「鉄仙(てっせん)」でありますが、洋名は「クレマチス」 老齢の華道の指導者が着られていた…

店の裏に地生えの「橙」があります 去年、初めて2個 実をつけましたが、今年は皆無 先日から花の莟(つぼみ)は有ったのですが、今朝 木に近づくと五弁の花びら開いてた 表年・裏年とあるのか知りませんが、今年の花の数では豊作になるのでは⁉️ 我が家の「…

WEEDS NEVER DIE

蓬(ヨモギ)って、この季節になると若葉が出て来て 葉っぱを千切って草餅にしたり その葉っぱを乾燥させて裏側だけを集めたにのが艾(モグサ)として使われます 表が混じってゐる粗雑な艾を筒状にした紙に詰めたのが棒灸(ぼうきゅう) この蓬、実にしぶと…

木は見ている

自生の桐の木が2本はえてる 細い頃の幹の中央には穴が通っています 4~5年で5㍍程に成長 開花時期は4月から5月の暖かい季節にかけて見頃を迎え花弁はきれいな紫色をしています 葉っぱは円形で直径50㌢ほど 毎日、見ているんですが 逆に「見られてい…

木の芽

我が家の裏庭の日陰に3本の山椒の木を植えてゐて、一本は背丈を悠に越しています 今から30年ほど前に山に行き 採って来て移植したもの 先日頃から細い枝先から薄緑色のが芽吹いてた 今朝、見るとはっきり葉っぱの形 春の俳句に読まれる「木の芽時(このめ…

木の芽

我が家の裏庭の日陰に3本の山椒の木を植えてゐて、一本は背丈を悠に越しています 今から30年ほど前に山に行き 採って来て移植したもの 先日頃から細い枝先から薄緑色のが芽吹いてた 今朝、見るとはっきり葉っぱの形 春の俳句に読まれる「木の芽時(このめ…

白木蓮

川向こうにある『祗園神社』、身近で親しみ深いので「祗園さん」と呼んでいます 朝晩、社に向かって二拝二拍一拝 拝む時には、「祓え給い、清め給え、神ながら守り給い、幸わえ給え」と唱えながら 祗園さんの境内に一本の白木蓮があります 今朝、通りすがら…

菜の花

去年の年末、香川県の農家さん家に「菜の花」の収穫を手伝いに行きました 店頭での「菜の花」は知っていましたが、全体像を見たのは初めて 葉っぱがカブラに似ていました 毎年、今の時期になると河原に黄色い花で満たされ春の到来を告げてくれます 遠目で見…

白木蓮

立春を過ぎた頃からの本格的寒さ 店に来る道すがら余所の庭から見える「白木蓮」の鴬色の固い産毛に包まれた莟が少しずつですが膨らみ始めたような 吉田兼好が「徒然草」の中の一節に 『花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。雨に向かひて月を恋ひ、垂…

侘助

高浜虚子の句に 「侘助や障子の内の話し声」 椿の一種、茶人の「笠原侘助」が好んだからの名前だと 葉の濃緑と花の深い紅色の対比が映える 以前、信楽焼の「蹲(うずくま)る壺」に生けられてた侘助を見ました 「蹲る壺」 作為か無作為か 窯変したのか⁉️ 椿…

紅葉

今週のお題「紅葉」 秋の紅葉狩りに人は出掛けますが、春の紅葉には人知れず咲く小さな白い花が見れる 夏近くなると珍しい形の種子となります 竹トンボ(翼果)のような形 淡いピンク色が羽先を染める 以前、足立美術館(島根県)を訪れた折りに石畳に落ちて…

漢数字

還暦からはじまり古希(70歳)・喜寿(77歳)・傘寿(80歳)・米寿(88歳)・卒寿(90歳)・白寿(99歳) 漢字の旧字に準(なぞら)えての命名がほとんど 卒寿は「卒」の俗字が「卆」ということで「九十」となる 「卆」に人偏を付けると「伜」(せがれ) 木…

夕化粧

道端に「ひっそり」と佇んでいます 見てくれる人もいませんし、私の名前を知ってる人も ほとんど居ません 花言葉は「臆病」 人前に出るなんて 恥ずかしいから いつも頬っぺが桃色に染まっています 只々 生きて行くこと それだけが私に課せられた使命 目立っ…

「ハレ」と「ケ」

10年ほど前から路肩にへばりつく苔を拾って来ては 小鉢に入れて一人で気に入って眺めてます 夏の日照りが続くと干からびた蛙のようになっていますが、一旦 雨が降ると 深緑が蘇って来る 夏の熱さにも 冬の寒さにも ひたすら堪えに 耐えて慈雨を待つだけの…

何年か前から店と土手の堤の間に「桐」の木が自生しだしました 一度 伐採したのですが 翌年には見事なまでの姿に成長 「伐っても、伐っても 育つ」という意味で「桐(キリ)」 僕等が小さい頃には、まだ、こんな言葉が遺っていました 「かつて日本では女の子…

郷愁

本業にしている作家にしても、画家にしても 「ある特定の人に読んで欲しい❗ 見て欲しい‼️」と思って作品にしているに違いない 端から、特定の人ではなく 万人を相手にしているのは新聞記者ぐらいでは⁉️ 今朝、煙草を吸いにウッドデッキに座っていると甘い薫…

南瓜

我が家の台所の流し台にあるゴミ受けの中身は、全ての洗い物が終わると洗い桶の中に移し入れ、それを庭に放り投げます ですから、今年もミニトマトが野生で何本も出芽してた そのトマトの茎に朝顔が巻き付いて、トマトの赤と朝顔の青 先日、両方共 始末した…

子孫

河原には いろんな種類の草木が生き残りを懸けて繁茂しています イタドリ・セイタカアワダチソウ・アメリカセンダングサ・グズ・ガガイモ・ヤブカラシ・ヨモギ・柳・ススキ等 覆い被さり巻き付いたりしてる それぞれの立場の違いを尊重して棲み分けて生きて…

僕の画材

用紙は牛乳パックの裏側のフィルムを剥いで そのどちらも使うます 絵は去年で描くのは終わってたんですが、先日 香川県の直島に行き『きんざ』という 空間芸術を体験して それを如何に文章で伝えようとしても 伝えきれないと思って 絵筆を握りました 「絵」…

無一文

家族から、「縁の下の蜘蛛の巣️」と言われ続けてる 「見えないところにある️から おっても おらんでも一緒」 要するに、何等 家族に貢献していない❗と そう言われれば納得せざるを得ない という訳でもないですが、蜘蛛の巣️を見てると僕の人生とそっくり 餌…

《絵と文》

誰かに、見て貰いたいし、読んで貰いたいものです その誰かが(⁉️)、問題になっているのが「表現の不自由展」 愛知県知事と名古屋市長との議論を見ているとフィールドの違いなのに‼️ 親から、「他人の嫌がることをするな❗」と言われて来た 此れって、憲法に…

《壁》

僕の一日 目覚めて階下に降り、すぐに湯を沸かす 急須に茶葉を入れ 沸いた湯を入れる ごみ箱からゴミを取り出し それに火を着ける ウッドデッキに座り煙草を一服 東の空、雲を見、草木に目を遣る このひとときが至福の時間 湯船を満たし、朝食と弁当を作りだ…

《旧暦 8月22日》

今治市の奥座敷にある旧朝倉村に真言宗醍醐派の『無量寺』があります そこの「しだれ桜」は有名で 花の頃には多くの人で賑わいます 旧暦8月を「燕去月」、「雁来月」と喚んでました 燕(つばめ)が去り、雁(がん)が来る月 この出会えない すれ違いの「燕」と…