季節

瀬戸の夕凪

梅雨が明けた途端、猛暑・熱中症という言葉が降り注ぎ渇水が目前に迫って来ている 僕が小さい頃は「日射病」だった いつ頃から「熱中症」になったのやら その昔、「瀬戸の夕凪」という言葉もあった 夕方に海と陸の温度が同じになり、風が止んでしまう 正に「…

時間

兎に角、今の僕は時間に占領されている! 空が白み、小鳥が鳴き始めだすと目が覚める そこからの一連の行動が ほとんど何年も一日中変わりがない 以前、日本でも「夏時間」の導入という議論が俎上に登ったことがあるが 線香の煙りのように有耶無耶になった …

大葉

関東は梅雨入りしたのに四国は もう少し掛かるかも? 我が家の空き地に野良生えしている、大葉・三つ葉・茗荷にトマト 水遣りを朝にしてたんですが、帰宅して大葉を観ると舞妓さんの「だらり帯」のように葉っぱが垂れ下がっている 一日の労働が終わって疲労…

花脊

京都の奥懐・花脊の地で120年あまりの時を刻む 「野草一味庵 美山荘」 30年以上前に訪れたのは4月の終わり 部屋の縁側の直ぐ横下に小さな川が流れている 櫻は散っていると思っていたら花脊の春は遅く、川面に櫻花が筏のように流れ下って行くのが見れた…

春よ来い

今朝、あおさ海苔を採りに行ったのに小潮だったから干潟は現れず、 只々 沖を眺めていた 穏やかな凪いだ海 漸く、周りが春めいて来た 沈丁花の蕾が膨らみ出した この時期になると思い出すのが動揺の『春よ来い』 大正生まれのお袋が口ずさんでいた 「春よ来…

春夏秋冬

僕等が小さい頃は『非日常』=「ハレ」と『日常』=「ケ」がはっきりしてた 『非日常』の時は「晴れ着」やら「余所行き」などの格好をさせられた 食事も正月や誕生日等は特別であった 誕生日の日は僕だけが牛肉を食べさせてくれた❗️ だから、季節の行事が待…

湯タンポ

昔の日本家屋、冬は寒かった お風呂は五右衛門風呂で薪で焚いてたから、その風呂焚きは子供の仕事だった 寝る時の暖房と言えば『湯タンポ』だった トタン製の凸凹な湯タンポ そこに新しく出て来たのが豆タンを使った『アンカ』 豆タンを風呂の焚き火の中に入…

金木犀

我が家には、「日本の三香」と喚ばれている春の「沈丁花」、初夏の「山梔子」、秋の「金木犀」を植えて折り、季節の移り香を愉しんでいる この「金木犀」という字を想ふと、何故だか「金沢の犀川」を思い出す 犀川のすぐ傍にある雨宝院で育った室生犀星 若か…

ウスヒラタケ

昨晩の肴は、「渡り蟹」と「ウスヒラタケ」 蟹は 甲羅の「みそ」を舐めて ひたすら身をほじくり出し 足は押し出しながらチュチュと吸い込んだ 酒のピッチが進まない 次に出て来たのが「ウスヒラタケ」のバター炒め カボスを搾り 醤油を少し 歯ごたえが抜群 …

オリオン座

この季節、夜中に南の空に七つ星のオリオン座が輝いている 真ん中の縦の3つの星を囲むように4つの星が配置されている たぶん、何十億年前から変わっていないから2千年・1千年・何百年前の人間も同じオリオン座を見ていた❗️ 山の形は樹木や土砂崩れ・噴火…

花穂(かすい)

稲穂の「穂」という字は「すい」とも読みます 花穂とは、花が稲穂のように、長い花軸に群がってつく花序 自生の大葉が白い花穂をつけている 実をつけて来年も そこら一面に芽を出すことでしょう 大葉の花穂を「穂紫蘇」として刺身の「つま」に この時期使わ…

皓月

いつものように海岸辺りを裸足で歩いていると朝陽が眩しくて 思わず西の空を見たら十六夜の名残りの月が皓々(こうこう)と輝いていた 『皓』とは、「白く汚れなく輝いている」 写真を撮って、先ほど見たら 月を取り囲むように八羽の鳥が舞っていた 鳥が雁(…

依り代

今日は旧暦の八月十五日 旧暦の秋は七月・八月・九月 秋の真ん中だから「中秋」 「十五夜」の月は「尾花」と「団子」で祝う❗と 「尾花」は『依り代』で、「依り」とは神霊の憑依(ひょうい)を意味し、「代」は物のこと 河原に行くと尾花(すすき)が頭を垂ら…

小さい秋

夜の風、虫の声 そして樹木の葉っぱ 葉が黄色や紅色に成ったのを観るのもいいが徐々に変化して行く移り気を観るのも愉しい 櫻の葉、あちらこちらが黄変している 百日紅(さるすべり)も小さな花をつけている 日本の花はおしなべて小さい 豪華ではなく清楚 我…

雨後の草

全国各地、大雨で大変な被害(洪水・土砂崩れ)が出ています 土砂崩れは急斜面で起こっていますが、針葉樹の山が多いのでは⁉️ 被害に合われた方には 言葉が無いですが、今年の雨、悪い面ばかりが目につきますが 土手の雑草の成長は例年になく立派 夏のかんか…

梅雨明け

暗雲が立ち込めて来たと思ったら 忽ち風が吹き出し 雷が鳴り 横殴りの雨と成っている 小さい頃から梅雨明けには雷⚡️が鳴る‼️と ピカッと光ってから何秒で雷鳴が聴こえたかで距離を確かめてた 大体、340㍍/秒って覚えてたけど、「音速」を調べてみたら [ …

雑草

河原から土手にかけて植わっている雑草は多種多様 そんな河川敷の雑草の中、あちこちに植わってる木が『柳』 他の種類の木は絶無 これは出水時に上流の河川敷から流木化したものが下流で堆積し、自然の茎伏せの状態で生育するためですって 雑草って、どうし…

野良

『野依良治』教授は "触媒による不斉合成(Catalytic asymmetric synthesis)"の業績により2001年度ノーベル化学を授与された 多くの有機化合物には,いわば右手と左手の関係にある鏡像異性体が存在する 生体中では,右と左の分子が異なる生理作用を示すこと…

猿捕茨(サルトリイバラ)

端午の節句ということで、今朝 同級生が「柏餅」を持って来てくれた この地域では昔から「柏餅」を包む葉っぱは「サルトリイバラ」だった 小さい頃、母親と野山に出掛けて この葉っぱを採りに行った覚えがある 「柏餅」だから、この葉っぱが「柏」の葉だ❗️と…

雨水

この時期になると、花を咲かせてたり、芽を伸ばし始めるのやらが あちこちで見られ、何故 今はその形なのか⁉️とか、色合いなのかとか⁉️ 興味は尽きない❗️ 昔、土手に植わっている草が どんな根の張り方をしているのか不思議で 掘り出しては根っこを洗い 調べ…

クレチマス

花弁が6枚のは「鉄線」で8枚のを「風車」と喚ぶそうです 我が家で咲いているのは6枚のですから「鉄線」なんでしょう 昔、華道の先生をされてた方が夏の盛り前に絽の着物で手には「鉄線」の鉢を持って来られた あの時の「鉄線」は波打つほどの大ぶりな花弁…

八朔(はっさく)

店の裏の薄暗い隙間から 知らぬ間に八朔が実をつけ出したのが2年前 誰も植えた覚えはないから、実生から育ったと思う 『八朔』とは不思議な名称だと思い調べたら、陰暦の八月の朔(一日ついたち)のことを「八朔」と 今年の陰暦「八月の朔」は9月7日 名前…

虫媒花

隣りの土手には菜の花に間違えられる「西洋からし菜」とか「雛芥子」に 内密の『・・』が自生してて白や黄色の蝶々や蜂が飛び回っている 内密の「・・」は朝来ると開花しているので急いで花弁を取り 受粉させている いつも思っているのは、何故 花弁には雄し…

至れり尽くせり

春の山菜ですが あまり食されてないのが『虎杖(いたどり)』 「いたどり」の名前の由来は、若い葉を揉んで傷口につけると痛みを和らぐ効果があるからと 皮を剥ぎ取って噛ると酸っぱくて「すかんぽ」と呼ばれている地域もあります その「虎杖」が隣りの土手…

糠漬け

玄米を購入して精米に行くと糠がおまけで出て来る 昆布に唐辛子を入れ塩を混ぜて糠床を作り キャベツの端切れを入れて朝晩 糠床を混ぜ、漸く糠漬けが出来そうになったので胡瓜とキャベツを漬けてた 今朝、取り出して食した 朝食は鮭の塩焼き 地生えの三つ葉…

空豆

野菜売り場に行くと春が漂ってゐる たらの芽・蕗の薹・早堀り筍・山椒 昨晩は「空豆」 石油ストーブの上にアルミ箔を敷き、そこに「さや」のまま空豆を乗せてボールを被せて蒸し焼き 黒く焦げ目が付いたら包丁でで両端を切り皿に盛る‼️ 空豆の爪(お歯黒と呼…

一休禅師

臨済宗の公案に『洞山三頓の棒』というのがあります 一休宗純が公案に対し、「有漏路より無漏路へ帰る 一休み 雨ふらば降れ 風ふかば吹け」と答えたことから華叟より『一休』の道号を授かる 世の中には、「死に損(ぞこ)ない❗」という言葉がありますが、僕…

春來

この時季になると、あちこちの軒先から見える《白木蓮》の様子が 気になって仕方ない 綿毛に包まれた莟が段々 膨らんで来る まだか⁉️ まだか⁉️ 橋向こうにある祇園神社の手水舎の傍に植わっている白木蓮の莟が漸く割れて乳白色の優美な花弁が現れた 白木蓮は…

コンテナ禍

コロナ禍は何とか歯を食いしばって持ち堪えているのですが、ここに来て 思わぬ雪隠詰めに遇ってゐます 『年度末』という怪物に追い詰められてゐる ・「橋の欄干の塗装工事」 ・「水道管の埋設工事」 車を停めてゐる土手が工事用トラックに占領されてて、店の…

春の七草

道路を隔てた家が去年から山羊を飼っています 橋の欄干にワイヤーロープを引っ掛けて山羊の小屋と繋いで それにリードを付けて かなりの範囲を動けるようにして草を喰わさせている 川の土手ですから色んな種類の草が植わっています それを食させようと❗️ と…