2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

干し柿

昔の冬の風物と云えば「干し柿」作り 渋柿を剥いて蔕に紐を結んで軒下に吊るしてた 寒風に晒されて渋味が甘味に変わる 甘さに飢えてた小さい頃には珠玉の逸品 昨年末 戴いてた「干し柿」を何十年ぶりかに食した 「干し柿」を両手に挟んで 程好く揉んで軟らか…

going (と) being

もう、何年も前から用事の時以外 夕方まで ずうっ~と座り続けています 坐禅ではなく、只々 座ってゐるだけ 「老いる」ということは どういうことだろう⁉️と 身体に変化があった❗と自覚したのが60歳の頃 精神的な衰えは65歳ぐらいから この歳になると「…

空海と水

愛媛県美術館に『千住博』氏の「高野山金剛峯寺」 に奉納される襖絵を観に行きました 滝から流れ落ちる水と飛沫を緻密に大胆に そして静謐(せいひつ)に描いてゐる 襖絵の空間が マイナスイオンで満たされる あまりにも現代はプラスイオンがぶつかり合って …

山梔子

日本の三香「沈丁花・山梔子・金木犀」 沈丁花の莟が陽気に誘われて膨らんで来てる 初夏に甘い薫りを漂わせた山梔子の実が深い橙色になって熟して今にも落ちそうです 山梔子の実は先が開いていません ですから、「口なし」とも書きます 芭蕉の句に 『物言え…

瀬戸内海

学生時代から就職期の8年間 京都に住んでゐましたが、以外と身近過ぎて有名な神社仏閣は ほとんど行ってはいません この歳になると時間は有り余る程あるのですが財布の中身は痩せ細り 出掛ける気にすらならない ところで、今朝 「瀬戸貝」の雑煮を戴きまし…

心持ち

夏目漱石の『草枕』の冒頭の一節に、「あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊い」と 心を豊かにするのが芸術である❗と 漱石は、「兎角に人の世は住みにくい」とも 動物にとって芸術は不必要であるが、人間にとって芸術…

第66回 日本伝統工芸展

迎春に相応しい陽光を浴びて昨日(2日)「香川県立ミュージアム」に『日本伝統工芸展』を観に行きました 入館して直ぐに迎えてくれるのは「日本工芸会総裁賞」の大鉢『椿』 椿の花を張り合わせた見事な陶芸作品 金工部門では般若泰樹氏の「吹分長方盤」が日…