大葉

 

 関東は梅雨入りしたのに四国は もう少し掛かるかも?

 我が家の空き地に野良生えしている、大葉・三つ葉・茗荷にトマト

 水遣りを朝にしてたんですが、帰宅して大葉を観ると舞妓さんの「だらり帯」のように葉っぱが垂れ下がっている

 一日の労働が終わって疲労困憊の様を呈していた

 そこで水遣りを夕方にすると朝はシャキッとした立ち姿で「今日も一日働きます!」との意気込みが感じられる

 植物は動かなくて、じっとしていれば水と太陽と土さへあれば悠々自適に生きている!と思ってたのに、太陽が上がれば せっせと水を吸い上げて光合成を遣り続けなければならな😱

 苔を育てていますが、苔は熱さ寒さ日照りにも じっと雨を待っているだけ

 つくづく僕は苔のような人間だと思う

   苔苦楽部翁

時刻

 時計のことを調べていると、時刻まで自分の思い通りにしているのが権力者だというのがまざまざと知らされる

 北朝鮮金正恩は2015年に標準時間帯を30分動かした

 その時、北朝鮮の通信社は「邪悪な日本の帝国主義者どもは、朝鮮から その標準時すら奪うという許し難い罪を犯したのである」と

 その3年後、南北朝鮮の首脳会談の時に金正恩は韓国と同時刻にする!と、「時刻」を韓国との雪溶けに使った

 もう一つは中國である!

 東西に60°の経緯(4時間)差があるにも関わらず首都北京の時刻に全土を統一している

 人類が作った もう一つの権力が紙幣

 僕は、「時計も財布」も持っていない

   「肩叩き券」の発行から始めよう!

   肩叩き翁

時遊

 僕は以前から「自由」という言葉が好きでは無かった

 何故かというと、「自由」とは、縛られていない,束縛のない,行動の自由なこと!とある

 この「行動の自由」がどうも腑に落ちないし、「行動」という動作に納得がいかなかった

 「自在鈎」という道具がある

 囲炉裏の火で煮炊きするために、鍋や釜をかける道具

 囲炉裏の上を通る梁からつり下げ、上げ下げや回転を自在にすることができる仕掛けが工夫されていることから、「自在鉤」といわれている

 自在鈎が要を為す時は、自由行動ではなく、動かないように ある意味 束縛されている

 自在鈎を観てて、「動かない自由」こそが本物ではないかと長年思っていた

 いづれ誰もが「生老病死」を辿る

 自由が行動の自由であれば「病・死」は行動が束縛される

 ならば、自由から不自由へと、否が応でも人生の最後は「束縛」という不自由に成る!

 要するに、「自由」は結局 「時間の制限の中にしかない!」

 果たして、時間の制限の中での自由は本当の自由なのか?

 時間を追い掛けたり、追い回されたりする自由は どうも不自由である!と思っている

 だから、僕は「自由」という字は使わず「時遊」という創作字を時と遊ぶために使っている

 「時遊」とは「動かない自由」

 生・老・病・死も時の中にある

 生老病死さへも遊ぶことを「時遊」と

     時遊翁

線香

 

 一ヶ月ほど前から、「時間」という見えないモノを見えるようにした「時計」

 人類が千年以上前から叡智と技術を駆使して作り上げた時計

 時計を動かす動力の進化と利用が精巧、小型化を可能にして来たかを知ることが出来る

 でも、欧米人が思い付きもしなかった材質で時間を計ったのが東洋人

 今の若い人達は知らない方も多いと思いますが、昭和30年代生まれまでは確実に知っている「蚊取り線香

 「蚊取り線香」の歴史を調べてみるのも実に面白い!

 螺旋状の蚊取り線香を考えたのは「金鳥」創業者の奥さんらしい

 螺旋状の蚊取り線香を真っ直ぐ伸ばしたら何㌢かを知ってる人は千人に一人も居ないかも⁉️

 蚊取り線香の長さを考えた人は日本人の平均睡眠時間を調べた結果でしょう

 線香の長さは75㌢

 1時間に10㌢燃えるように作って、75㌢だから7時間30分

 ところで、この線香の燃える時間を利用したのが坐禅

 線香1本が燃え尽きる時間を一炷(いっしゅorいっちゅう)と呼んで坐り、その後、「経行(きんひん)」を行う

 軽行とは、一定の場所を徒歩で往復することで坐禅に伴う足の痺れや眠気を取り除くため、坐禅坐禅の間に行うとされている

 火を使った線香で時間を計ったのは東洋だけだったのでは⁉️

 「千日紅」は夾竹桃(きょうちくとう)

    「百日紅」は「さるすべり

     「毎日香」は線香

  線香花火翁

苺🍓一会

 

 去年、裸足で散歩をしていたら、路傍に野良の苺の苗があったから抜いて庭に植えていた

 4月21日に白い花を咲かせてた

 段々、実が大きくなり色付き始めた

 蛞蝓(なめくじ)にやられてはいけない!ということで実の下に段ボール紙を敷き、鳥に食べられてもいけない!ということでビニールを被せていた

 今朝、覗いたら赤い実が成り艶照りが見事

 食べ頃と観て摘み採った

 「手間」を掛けた分、美味しさが際立っていた!

 花を付けてから実に成るまで一ヶ月以上掛かることを初めて知った

 「自由」とは「時遊」と書くもんだということを学んだ

     時遊翁

蜂の腰

 

 砂時計の括れたところを「蜂(蜂)の腰」と言うそうです

 「蟻🐜の腰」でもよさそうなもんですが、蜂の羽ばたきは一秒間に蜜蜂では190回ぐらい、雀蜂では150回ぐらい    因みに余談ですが、蝶は8〜10回、蜻蛉は20〜30回、蝿が200回ぐらい、蚊は350〜600回ぐらいだそうです。  
 体が小さい程、羽ばたき数も多くなる傾向

 一秒間に何百回も羽ばたかないといけないとは蜂も蝿も蚊も大変🥳

 生きている間中羽ばたき続けないといけない!

 虫もしんどいもんですなぁ

 砂時計を調べてたら、こんな問題があった

 「3分計れる砂時計と5分計れる砂時計で7分間を計れよ」

 これを解くのに暫く掛かりました🥲

 砂時計を眺めていると、この世からあの世に持って行くもんは何にも無い!

 生前稼いだ金であろうと地位や名誉であろう!と

 「蜂の腰」には時以外は通らない!

 上部の容器に残っている砂は後僅か

 蜂の腰を眺めていたら吸い込まれて逝きそうになった

 何も遺らない😜

    空っぽ翁

砂時計

 

 先日から時計について、あれやこれや諸々のことを調べている

 昨日もニュースでGoogle が自社ブランドのスマートウォッチ「Pixel Watch」を発売する!と

 現代人は正に究極の人工(管理)物を装着するのがステータスとなり、管理されるのに何等の違和感さへも感じなくなっている!

 時計の歴史を紐解いて行くと権力者の象徴が時計であった!と

 見えない時間を見えるようにして、民衆を同時に行動させようとした

 労働も戦争も時間をコントロールすることが権力者が権力者である根幹である

 砂時計の歴史を調べていたら、14世紀末に黒大理石の細かい粒をワインで煮干すことを繰り返してつくったことが記録として残されている

 14世紀になって描かれた絵によってようやく確認できる

 アンプロージョ・ロレンツェッティ画で1338年制作で掌に砂時計を持っている女性画

 その題名が[抑制]

 当時の思想家が語るには、「人間が従うべきあらゆる美徳のうちで、[抑制]が最も重要だ!」と

 「不屈、慎重、寛大、正義よりも優れたものなのだ。

 希望よりも、慈愛よりも優れているのだ。

 おそらく信仰にすら勝るもので、それどころか、その他の美徳はすべての美徳の中に含まれているのだった。

 抑制された生活を送れば、人は自動的にその他すべての美徳にも従って生きることになるのである」と

 閉鎖された容器の中で限定された時間量が砂となって落下し時間が消えて行く

 誰もが限られた時間の中で生きている

 それを示してくれたのが「砂時計」

 21世紀の今、正に14世紀の言葉が蘇って我々に示唆を与えてくれている

 作曲家のエリック・サティも友人に「人間は遣りたいことを遣り過ぎているのではないか?」と

 今こそ、人類は[抑制]という言葉を噛み締めて胃腑に収めるべき時ではないか?

     奔放翁