(続)日本料理 藤井 

 

 その日は朝から金閣寺龍安寺仁和寺を巡った

 仁和寺の御室櫻の秀麗さには歴史が感じられて思わず手を合わせた

 昼からは、京都の南座で「都をどり」を観覧

 春夏秋冬の場面があり、春には御室櫻が登り、夏には蛍が飛び交ふ場面では[梁塵秘抄]の「遊びをせむとや生まれけむ」なる言葉も歌われていた

 舞台上手では「地方(じかた)」と呼ばれる芸妓が黒紋付姿で三味線を弾き、唄をうたいます

 舞妓さんはもとより芸妓さんの「をどり」は色艶やか

 夜の部は哲学の道 近くにある

[日本料理 藤井]

最初に出されたのは湯呑みに三勺ほど入った出汁

 今夜の料理の基となる出汁の味をテイスティングさせてくれる

 料理人でありながら仕事人でもある

 兎に角、仕事が好きで「土佐醤油」や「ちりめん山椒」に「柴漬け」等、いろんなものを作っている

カラスミ」も薄塩で作っているから 何も挟まず そのままで戴いた

 仄かな香りが鼻を通り美酒とカラスミが相まって胃腑に流れ落ちた

 デザートは羊羹であったが櫻の花びらを載せていた

 この羊羹も手仕事

 カウンターの端には お客さまを迎える見事な「吉野の櫻」

 染井吉野とは違う真っ白な花びら

 羨ましいほどのお出迎え

f:id:Himagine2020:20220412125229j:plain

 「羊羹に

    吉野の櫻で

   頬化粧」

                    酒翁

KENZO ESTATE 第2

 

 ロゼを飲んだ後に、「何か変わったツマミはある?」と訊くと

 「エシレバターのスティックが有ります」と

 見たことも聴いたこともない😖

 店主曰く、「エシレバターはフランスのエシレ村で作られており

 乳牛(ニュウギュウ)は牧草をゆっくりと食べ、乳脂肪の多い、バター作りには最高のお乳を出してくれるそうです

 チャーンの中で余分なバター ミルクを洗い流し、発酵を促す乳酸菌を加えてクリーミーな味になっています」と

 「3本セットですが、生憎2本しか有りませんが😢」

 出て来たのが、エシレバターとレーズンバター

 まったりなのに、爽やか

 旨くて美味

 翌朝、エシレバターを検索

 京都駅構内のスーパー「成城石井」で販売している!と😜

 早速購入して帰った

 エシレバターのレシピを検索すると、干し柿との相性が抜群だ!と

 戴いた干し柿を冷凍している😋

 細切りにしてエシレバターに添えた

 干し柿の甘さとエシレバターの塩味が絶妙なるハーモニーを奏でて酔夢に陥った

    酔生夢死翁

KENZO   ESTATE

 

 京都祇園店にディナーを予約

 KENZOのコンセプトは「料理に合うワイン🍷ではなく、ワインに合う料理」

 次から次へとワインが進むように料理が出て来る

 驚いたのが、[いぶりがっこ]に[マスカルポーネ]

 この組み合わせが実に巧みで、勧められたワインに驚天動地🤩

 ワイングラス🥂のプレート上にステムを挟み込むように銘柄が書かれた丸い紙が装着される

 その紙に香りと味を書いて行く

 あのワイン🍷をもう一度❗️という時に実に便利

 スパークリングワインからロゼやら白や赤やらが次から次へと紙が積み重なって行く

 木屋町通りの高瀬川に櫻の花びらが流れ下って行くのを観ていたら だらりの帯の舞妓さんが横を通って行った

高瀬川

  だらりの帯に

               櫻花」

      散翁

花脊

 

 京都の奥懐・花脊の地で120年あまりの時を刻む

「野草一味庵 美山荘」

 30年以上前に訪れたのは4月の終わり

 部屋の縁側の直ぐ横下に小さな川が流れている 

 櫻は散っていると思っていたら花脊の春は遅く、川面に櫻花が筏のように流れ下って行くのが見れた

 酒を貰い、杯に注ぎ櫻花を一枚載せて胃腑に落とした

  料理研究家の「大原千鶴」氏はその名料亭で生まれ育ち

 里山の自然に親しみながら和食の心得や美意識を育んだ

  この時期になると『美山荘』の風景と料理が思い出される

  話しはガラッと変わって❗️

 先日、いつもの如くアメリカの通販サイト『wish』で超小型の計りを購入した

  1mg単位まで計れる

  先ほど、櫻の花びらを10枚載せて計った

f:id:Himagine2020:20220407122438j:plain

  10枚で45mg

  果たして正確なのか🤔⁉️

  正誤は関係無い🤗‼️

  『花びらを

         集めて計る

                   空は青』

                            散翁

反転思考

 

 ロシアがウクライナに侵略している現在、我が国が如何なることをするべきか⁉️

 これを考察するに当たって参考になるのが、「近代看護教育の母」と喚ばれている『ナイチンゲール』の功績を辿ることが賢明

 「フローレンス・ナイチンゲール」は、イギリスの看護婦、社会起業家統計学者、看護教育学者。近代看護教育の母。「光掲げる貴婦人」、「クリミアの天使」と称されており、病院建築でも非凡な才能を発揮した。クリミア戦争での負傷兵たちへの献身や統計に基づく医療衛生改革で著名。国際看護師の日は彼女の誕生

  クリミア戦争時のイギリス傷病兵の死亡率は23%,それを案じたナイチンゲールが考案したやり方をすると死亡率が2.5%まで激減した

 この時にナイチンゲールが考察したのが『反転思考』である

 「どのようにしてこの問題を解決するか」ではなく、『そもそも この問題を発生させないためには どうするべきか』という考え方

 ロシアのウクライナ侵略を発生させないためにはどうするべきだったか⁉️

  『国家観』を個人の「人生観」に置き換えて論じる輩が何と多いことか😰

 「人生=国家」との思考で語るのはあまりにも卑近過ぎるが、それに同調する国民が多々居るのも確か❗️

 やはり、『人生<国家』を抱く人達の国家観で考察して貰わないと❗️

  憲法は国家である❗️
 
 国家を人生で語るならば「道徳」で済む

  憲法が道徳で済むならば法律家(弁護士)も要らない

                    背徳翁

権利と価値

 

 先日来から「権利と価値」という二律背反的な陥穽(かんせい)に落ち込んで苦悶している

 18世紀末のイギリスの哲学者 メアリ・ウルストンは、『「なぜ女性が権利を得るべきなのか」を主張するのではなく、「女性の権利がもたらす価値」を示すべきだ❗️』と

  現代はあらゆる「権利」を主張する

  「多様性」という中で「権利」が跳梁跋扈している

  『多様性の権利の中に価値はあるのか⁉️』という命題に煩悶している

  小学6年生の時に第35代米国大統領ジョン・F・ケネディが暗殺された映像を見たのを覚えている

 ケネディが就任演説で国民に向かって言った

 『国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい』

  この言葉が重くのし掛かって来る歳になった

    「価値」と「意味」が背に負ぶさる

                   背負翁

地図

 

 僕が小学生の頃、大袈裟かも知れないが あらゆる商売店があった

 黒板を作ってるとこらや縄を綯う縄屋さんに貸本屋に乾物屋にお茶屋豆腐屋

 あの頃に住宅地図があったら さぞや賑やかな町並みだっただろう🤗⁉️

  あれから60年、歯抜けのように町並みが成っている

  地図は年年歳歳変わっている❗️

 日本国憲法は昭和21年、1946年11月3日に公布され、1947年5月3日に施行された

 今から75年も前に施行されたまま一度も書き換えられていない❗️

 古い地図に頼っているのは時代にそぐわなく成っていることは理解しているのに、当時の地図(固定観念)から抜け出したくない輩の何と多いことか😰⁉️

 地図を頼りに人々も国も動いている

 70年以上も前の地図を頑なに手放さない❗️

 古い地図を手放さない人達には現代・現在を理解すること不可能

 理解することを放棄したのか⁉️ したくないのか🙄⁉️

 地図を新しくしないと77年前に戻るしかない❗️

  東京大空襲・広島・長崎の原爆投下

 『不易流行』なる言葉がある

 「不易」 変えてはいけないことを変えては滅びる

 「流行」変えなくてはならないのに変えないのは滅びる

  「不易」が国を滅ぼす
                      map翁